ホーム › ブログ › 学習法

TOEIC単語をアプリで毎日の隙間時間に覚える

TOEICの単語を、単語帳を開く時間を作らずに毎日の隙間時間で覚える方法をまとめました。IIBC公式情報でテストの構成と公式単語教材の組み立てを確認し、iPhoneとApple Watchのアプリでの進め方を紹介します。

A subway platform with a card over the empty floor showing the TOEIC Listening & Reading Test's shape: 200 questions, about 2 hours

TOEICの対策の中でも、毎日少しずつ進めやすいのが単語です。ただし、単語帳を開くまとまった時間を新しく作るより、通勤や休憩などの隙間時間に同じ単語へ繰り返し出会う仕組みを作るほうが、忙しい社会人には現実的です。以下では、TOEIC Listening & Reading Testの構成をIIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)の公式情報で確認したうえで、IIBCの公式単語教材の組み立て方を参考に、アプリで単語に毎日触れる具体的な方法をまとめます。単語の覚え方の工夫を紹介するものであり、特定のスコアを保証するものではありません。

要点

TOEIC Listening & Reading Testの構成を知る

対策を始める前に、何が出題されるのかを押さえておきます。IIBC公式サイトによると、TOEIC Listening & Reading Testはリスニング(約45分間・100問)とリーディング(75分間・100問)の、合計約2時間で200問に答えるマークシート方式のテストです。さらに形式と構成のページを見ると、リスニングはパート1の写真描写問題が6問、パート2の応答問題が25問、パート3の会話問題が39問、パート4の説明文問題が30問。リーディングはパート5の短文穴埋め問題が30問、パート6の長文穴埋め問題が16問、パート7が1つの文書で29問、複数の文書で25問(合わせて54問)という構成です。どのパートも、英文と選択肢の意味がわからなければ答えを絞り込めません。文法の知識だけでは対応しきれない範囲が広いという点で、単語はすべてのパートに共通する土台といえます。

セクション 時間 問題数 主なパート
リスニング 約45分 100問 写真描写・応答・会話・説明文
リーディング 75分 100問 短文穴埋め・長文穴埋め・読解
A bar chart of the seven TOEIC L&R parts and their question counts: Part 1 (6), Part 2 (25), Part 3 (39), Part 4 (30) in Listening; Part 5 (30), Part 6 (16), Part 7 (54, combining 29 and 25) in Reading

生活とビジネス、両方の語彙が問われる

IIBCのTOEIC Listening & Reading Testの紹介ページでは、このテストを「日常生活やグローバルビジネスで活きる“英語で聞く・読む能力”を測定するテスト」と説明しています。出題の範囲が生活と仕事の両方にまたがる以上、単語を覚える範囲もどちらかに偏らせないことが大切です。身近な話題の単語と、meeting(会議)や schedule(スケジュール)のような仕事の単語の両方に目を配っておくと、どちらの話題が出ても落ち着いて読めます。Watch Your Languageの語彙パックはテーマとCEFRのレベル(A1からC2)で分かれているため、日常生活のテーマとビジネスのテーマを組み合わせて選ぶこともできます。仕事の単語をまとめて覚える考え方は社会人の英単語の覚え方でも紹介しています。

IIBC公式の単語教材も「毎日少しずつ」

単語を増やす方法を考えるうえで参考になるのが、IIBCが案内している『公式TOEIC Listening & Reading 英単語』です。公式サイトの紹介ページによると、この教材は過去のテストから厳選した1,800語を、1日20語ずつ90日で学ぶ構成になっています。アプリ版には「見出し語」「スペル」「例文」の3種類の練習ドリルがあり、すきま時間に何度でも繰り返し学習できると紹介されています。公式の教材でも、単語を一度に詰め込むのではなく、毎日の分量に分けて繰り返す形がとられているわけです。Watch Your Languageは、この「毎日少しずつ、繰り返し」を、教材を開く時間そのものが取りにくい人のために、画面を見る動作へ移した仕組みです。

One day tile of 20語 times a grid of 90 day tiles (90日) equals 1,800語, the size of IIBC's own official TOEIC L&R vocabulary book

iPhoneとApple Watchで単語に触れる具体的な方法

Watch Your Languageは、iPhoneのロック画面・ホーム画面のウィジェットと、Apple Watchの文字盤のコンプリケーションに単語を表示します。単語帳アプリを開く代わりに、時刻を確認する、通知を見るといった、もともと1日に何度も繰り返している動作が、そのまま単語に触れる機会になります。表示される単語は間隔反復で選ばれ、何度も間違える単語ほど早く戻ってきて、覚えた単語ほど次に出るまでの間隔が空いていきます。単語が切り替わる間隔は1分から1週間の間で選べるので、画面を見る回数が多い人は短めに、日中あまり画面を見ない人は長めに、と生活に合わせて調整できます。

The word 'schedule / スケジュール' coming back along a timeline with growing gaps, titled 覚えた単語ほど、間隔が空いていく (the better you know a word, the longer the gap), above Apple's Lock Screen and Home Screen renders and an Apple Watch face carrying the app's complication with schedule and スケジュール

どのレベルから始めるかで迷う場合は、模試や問題集を解いたときに知らない単語がどのくらい出てきたかを目安にすると選びやすくなります。基礎的な単語でつまずくことが多いならA1・A2のパックから、単語自体はある程度わかるのに文章の意味を取り違えることが多いならB1・B2のパックから始めると、いま足りていない部分に近い単語に多く出会えます。

問題集と組み合わせて使う

単語をアプリで覚えるとしても、問題演習の代わりにはなりません。問題集は週末など時間が取れるときに解き、そこで出会った知らない単語を平日の隙間時間で覚える、という役割分担にすると、両方が無理なく回ります。Premiumでは、問題集のページやメモを撮影して単語を取り込めるので、解き終えたその場で知らない単語をリストに加えておけば、あとでまとめて調べ直す手間がかかりません。取り込んだ単語は、パックの単語と同じようにロック画面や文字盤に表示され、次に問題集を開くころには何度か目にした単語になっています。隙間時間の使い方全般は隙間時間で英単語を覚える方法で紹介しています。ほかの試験の単語対策は、英検準1級の単語の覚え方やTOEFLの単語対策を参考にしてください。

海辺で腕につけたApple Watch。文字盤に英語の単語と日本語訳が表示されている

Watch Your Languageは、TOEICの単語を、単語帳を開かずに毎日目にするためのアプリです。日常生活やビジネスといったテーマ別の語彙パック、あるいは問題集から取り込んだ単語が、iPhoneのウィジェットとApple Watchの文字盤に表示されます。文法の解説や問題演習は含まれていないため、単語を覚える部分をこの仕組みに任せ、演習はいつもの問題集で、という組み合わせが向いています。詳しくは公式サイトで紹介しています。

参考書を開く時間がなくても、 TOEICの単語には毎日触れられます

Watch Your LanguageiPhoneとApple Watchの単語ウィジェット

Watch Your Languageは、iPhoneのロック画面やホーム画面のウィジェット、Apple Watchの文字盤に単語を表示します。単語帳を開く時間を確保する代わりに、画面を見る何気ない瞬間が、そのままTOEICの語彙に触れる機会になります。

語彙パックはテーマとCEFRのレベルで分かれているので、基礎的な単語から始めることも、ビジネスの場面で使う単語を優先することもできます。Premiumでは、使っている問題集の単語を写真から取り込むこともできます。

ほかの記事