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英検準1級の単語の覚え方

英検準1級は大学中級程度で語彙の幅も一気に広がります。単語帳の通読だけに頼らず、公式サイトの出題形式をもとに、日常の中で単語に繰り返し出会って定着させる方法を紹介します。

An old library shelf with a panel showing the exam's fill-in-the-blank question type (語句空所補充) and the phrase 文脈に合う適切な語句を補う

英検準1級は、日本英語検定協会が「大学中級程度」と位置づける級で、社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用できる力が求められます。2級までと比べて語彙の幅が一気に広がるため、市販の単語帳を一冊仕上げても、本番で単語が出てこないと感じる人は少なくありません。結論から言えば、単語帳を一度にまとめて覚えようとするより、語彙に繰り返し触れる機会を日常の中に増やし、間隔を空けて何度も出会うほうが、試験本番で使える形で定着しやすくなります。特にリーディングの大問の多くは文脈の中で語句を選ぶ形式であるため、単語を訳語とだけセットで覚える方法は、本番の出題形式との相性があまりよくありません。以下では、準1級の位置づけと出題形式を確認したうえで、日常生活の中で単語に触れる回数を増やす具体的な方法を紹介します。

要点

英検準1級はどの程度の英語力を求めるのか

日本英語検定協会は英検を5級から1級まで8つの級(準2級プラスを含む)に分けており、公式サイトの「各級の目安」では、準1級の程度を「社会的な話題について、複雑な文章や話の展開および概要や要点、詳細を理解し、情報や自身の考えを展開や主張と根拠を明確にしながら詳細に伝えることができる」と説明しています(英検公式サイト「各級の目安」)。同協会の審査基準のページでも、準1級の程度は「社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用することができる」とされ、読む・聞く・話す・書くのいずれの領域でも「社会性の高い」内容を扱う力が求められると説明されています(英検公式サイト「各級の審査基準」)。準1級のページでは、この級が「最終目標である1級の手前まで着実に力をつけているレベル」であり、入試活用や単位認定、教員採用試験での優遇、海外留学など幅広い場面で使われる資格だと紹介されています(英検公式サイト「準1級」)。

一次試験の構成と、単語が問われる場面

準1級の一次試験は、リーディングとライティングを合わせて90分、リスニングが約30分という構成です。公式サイトの試験内容ページによれば、リーディングの大問は、短文の語句空所補充が18問、長文の語句空所補充が6問、長文の内容一致選択が7問という構成になっており、短文・長文の語句空所補充はどちらも「文脈に合う適切な語句を補う」形式です。ライティングは、文章の内容を英語で要約する英文要約と、指定されたトピックについての意見を英語で論述する英作文が1問ずつ出題されます。リスニングは、会話の内容一致選択が12問、パッセージの内容一致選択が12問、アナウンスなどを聞くReal-Life形式の内容一致選択が5問の合わせて29問で、いずれも放送は1回です(英検公式サイト「準1級の試験内容」)。この構成からわかるとおり、単語が単独で問われる場面はほとんどなく、必ず文脈の中に置かれた状態で理解や使用を求められます。単語帳で単語と意味だけを一対一で覚えても、文中でその単語を見分ける力や、要約・英作文の中で使いこなす力にはつながりにくいというのは、この出題形式から見ても自然なことです。

Eiken Pre-1's primary test: 90 minutes of reading/writing (18 short-passage, 6 long-passage and 7 comprehension questions) plus about 30 minutes of listening (29 questions)

例文と品詞も合わせて覚える

Watch Your Languageのウィジェットとウォッチアプリでは、単語だけでなく例文も一緒に表示されます。単語ごとに品詞の情報も付いています。準1級の大問の多くが「文脈に合う適切な語句を補う」形式である以上、単語を単体の訳語とだけセットで覚えるより、文の中でどう使われているかと合わせて覚えておいたほうが、試験本番でその単語を見分けやすくなります。同じ見出し語でも、動詞として使われている場合と名詞として使われている場合とでは文中での形や位置が変わるため、品詞を意識しながら復習できる点も、長文の空所補充のような設問には相性がよい部分です。語彙パックはテーマとCEFRレベルで分かれているので、公式サイトが準1級の話題として挙げる教育、科学、医療、テクノロジー、ビジネスなどに近いテーマのパックを選ぶこともできます。

単語帳を一度に仕上げようとすると起きること

準1級レベルの単語帳は、見出し語だけでも相当な数にのぼり、範囲が広いぶん、一冊を最初から順番に、まとまった時間で覚えようとすると、後半にたどり着く頃には前半の単語を忘れてしまい、何周しても定着した実感が持てないという壁にぶつかりやすくなります。これは意志の弱さの問題ではなく、一度にまとめて覚えた記憶は時間とともに急速に薄れていくという、記憶そのものの性質によるものです。時間を空けて同じ単語に繰り返し出会う「間隔反復」の考え方や、忘れていく仕組みについては、社会人の英単語の覚え方で詳しく取り上げています。準1級のように語彙量が多い級ほど、まとめて覚え直す一回あたりの負担が大きくなるため、日常の中に単語と出会う機会を分散させる工夫がより重要になります。範囲を区切って一定のペースで進める計画を立てても、忙しい時期に数日触れられないだけで計画がずれ、結局後回しにしてしまうという経験がある人も多いはずです。一度に触れる量を減らし、その代わり出会う回数を増やす方向に切り替えたほうが、計画が崩れたときの立て直しもしやすくなります。

Cramming a word list at once, struck through, against spaced repetition: the same words met again with growing gaps between each meeting

日常の中に準1級レベルの単語を仕込む

まとまった学習時間を新たに確保するのではなく、すでに画面を見る瞬間に単語との接点を増やすというのが現実的な方法です。Watch Your Languageは、iPhoneのロック画面・ホーム画面のウィジェットと、Apple Watchの文字盤のコンプリケーションに単語を表示し、単語が切り替わる間隔を1分から1週間の範囲で自分で選べます。語彙パックはテーマとCEFRのレベル(A1からC2)で分かれているため、自分のレベルに合ったパックを選んで表示できます。手元の単語帳から覚えたい単語だけを抜き出したい場合は、Premiumで使える、該当ページを撮影して単語を取り込む機能や、CSV・Excel・Googleスプレッドシートからのインポートを使えば、市販の単語帳の進み方と、日常的に画面で見る単語をつなげることもできます。まとまった時間が取れない日でも、時計やロック画面を見る動作そのものが復習の機会になるため、間隔反復に必要な「繰り返し出会う」という条件を無理なく満たせます。コンプリケーションはインライン・長方形・円形・コーナーの各形式に対応しているため、普段使っている文字盤のスタイルに合わせて表示位置を選べます。

A refresh-interval slider from 1 minute to 1 week, the four complication families (inline, rectangular, circular, corner), and the graduate mascot

まとめ:単語帳と日常の接点をどちらも使う

準1級の語彙は範囲が広く、一次試験でも文脈の中での理解や運用が一貫して求められます。単語帳で単語の存在を知り、日常の中で繰り返し出会って定着させるというように役割を分けて使うと、まとまった学習時間が取りにくい社会人でも無理なく語彙を積み上げていけます。CEFRのレベルごとに必要な語彙の目安については英語の語彙力の目安:レベル別の語数で扱っています。Watch Your Languageについては公式サイトで詳しく紹介しています。

ジムで腕につけたApple Watch。文字盤に英語の単語と日本語訳が表示されている

Watch Your Languageは、iPhoneのロック画面・ホーム画面のウィジェットとApple Watchの文字盤に単語を表示し、覚えるまで繰り返し表示します。語彙パックはテーマとCEFRレベル(A1〜C2)に分かれているほか、Premiumでは手持ちの単語帳のページを撮影して単語を取り込むこともできるため、市販の単語帳と日常の復習を組み合わせて使えます。

単語帳を閉じたあとも、 見るたびに単語に出会えます

Watch Your LanguageiPhoneとApple Watchの単語ウィジェット

Watch Your Languageは、iPhoneのロック画面やホーム画面のウィジェット、Apple Watchの文字盤に単語を表示するアプリです。学習セッションを新しく開く代わりに、時計や画面を見る何気ない瞬間が、そのまま準1級レベルの語彙に触れる機会になります。

語彙パックはCEFRのレベルで分かれているほか、Premiumでは手持ちの単語帳のページを撮影して単語を取り込むこともできるため、いま使っている教材の進み方に合わせて、画面に表示する単語を選べます。

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