英検は5級から1級まで、準2級プラスを含む8つの級に分かれており、公式サイトでは各級の程度が中学初級程度から大学上級程度まで段階的に示されています。社会人が英検を受ける場合、初めてなら今の英語力に近い級から、仕事で英語力を示したいなら高校卒業程度とされる2級や、大学中級程度とされる準1級が目安になります。学生時代に受けた級をそのまま基準にすると、実際の英語力と級の間にずれが生じていることもあるため、まずは公式サイトの説明を読み直して、今の自分に合う級を確かめておくと選びやすくなります。以下では、公式サイトの「各級の目安」をもとに8つの級の位置づけを整理し、社会人が級を選ぶ際に確認しておきたいポイントをまとめます。
要点
- 学生時代に受けた級があればその1〜2級上から、受験経験がなければ準2級〜2級あたりから検討するとよいでしょう。
- 仕事で英語力を示したいなら、2級(高校卒業程度)や準1級(大学中級程度)が目安になります。
- 3級以上は面接形式の二次試験もあり、所要時間は準2級が約6分、2級が約7分、準1級が約8分です。
英検の8つの級と、それぞれの目安
日本英語検定協会は、公式サイトの「各級の目安」で、各級の程度とレベルの説明を次のように示しています(英検公式サイト「各級の目安」)。
| 級 | 程度 | レベルの説明(要約) |
|---|---|---|
| 5級 | 中学初級程度 | 日常的な話題について、初歩的な語句を使った短い話や文章から情報を得られる |
| 4級 | 中学中級程度 | 日常的な話題について、初歩的な語句を使った短い話や文章の概要をつかめる |
| 3級 | 中学卒業程度 | 日常的な話題について、基本的な語句を使った短い話や文章の概要・要点をつかめる |
| 準2級 | 高校中級程度 | 日常的な話題について、概要をつかみ、基本的な語句で情報や考えを伝えられる |
| 準2級プラス | 高校上級程度 | 身近な社会的話題について、概要・要点・詳細を理解し、多様な語句で詳しく伝えられる |
| 2級 | 高校卒業程度 | 社会的な話題について、展開を把握しながら概要・要点・詳細を理解し、詳しく伝えられる |
| 準1級 | 大学中級程度 | 社会的な話題について、複雑な文章や話の展開を理解し、根拠を示しながら詳しく伝えられる |
| 1級 | 大学上級程度 | 専門的な話題について、推論しながら複雑な文章や話の展開を理解し、論理的に伝えられる |
一次試験だけでなく二次試験もある
公式サイトの「各級の目安」によれば、3級以上の級では、一次試験(リーディング・ライティング・リスニング)に加えて、面接形式のスピーキングテストである二次試験があります。所要時間は級によって異なり、公式サイトによれば準1級の二次試験は約8分、2級は約7分、準2級は約6分です(英検公式サイト「準1級」、英検公式サイト「2級」、英検公式サイト「準2級」)。級を選ぶ際は、一次試験の語彙・読解の負担だけでなく、二次試験でどの程度の受け答えが求められるかも合わせて確認しておくと、対策の計画が立てやすくなります。
初めて受ける社会人はどこから選ぶか
公式サイトは、1級から5級までの各級を「ライフステージや英語技能にあわせて、だれでも身近にチャレンジできる学習目標」として活用するよう呼びかけています(英検公式サイト「各級の目安」)。今の英語力に近い級を選ぶのが基本で、学生時代に受験した経験がある場合は、その級の一つか二つ上から改めて挑戦するとレベル感をつかみやすく、受験経験がまったくない場合は、日常生活で英語のニュースや資料にどの程度抵抗なく触れられるかを目安に、準2級から2級のあたりから検討するとよいでしょう。一次試験・二次試験の構成は級によって異なるため、申し込む前に、目指す級の公式ページで出題形式を確認しておくと当日の見通しが立てやすくなります。準1級や準2級プラスのように間の級も設けられていて、隣り合う級どうしの差は連続的なので、上の表の「程度」だけを見て一段飛ばしで選ぶよりも、レベルの説明文を実際に読んで、自分が今どのくらい理解できるかを確かめてから決めるほうが、申し込んだあとの学習計画も立てやすくなります。
仕事で英語力を示したいなら、2級と準1級が目安になる
社会人が英検を受ける理由として多いのが、仕事や転職の場で自分の英語力を客観的に示したいというものです。公式サイトの審査基準では、2級は「高校卒業程度」で「社会生活に必要な英語を理解し、また使用することができる」レベル、準1級は「大学中級程度」で「社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用することができる」レベルとされています(英検公式サイト「各級の審査基準」)。読む・聞く・話す・書くの4領域について、2級は「社会性のある」内容、準1級は「社会性の高い」内容を扱う力が求められるという違いがあり、業務で英語を使う場面が多いほど、準1級レベルの語彙や読解力が実務に近くなります。2級の紹介ページでは、入試活用、単位認定に加えて、海外留学や社会人の一般的な英語力の条件として幅広く適用される資格だと説明されており(英検公式サイト「2級」)、学生時代の資格というより、社会人になってからも通用する目安として位置づけられていることがわかります。2級・準1級それぞれの出題形式と語彙の覚え方については、英検2級の単語を覚える方法と英検準1級の単語の覚え方で扱っています。
級を決めたら、語彙は日常の中で積み上げる
どの級を選んでも、語彙は一次試験のリーディング・ライティングの土台になります。単語帳を通しで覚えようとするより、日常的に画面を見る瞬間に単語との接点を増やすほうが、まとまった学習時間が取りにくい社会人には向いています。Watch Your Languageは、iPhoneのロック画面・ホーム画面のウィジェットとApple Watchの文字盤のコンプリケーションに単語を表示し、更新間隔を1分から1週間の範囲で選べるApple Watch向けの語彙学習アプリです。語彙パックはCEFRのレベル(A1からC2)で分かれているので、目指す級の程度に近いパックを選んで表示できるほか、Premiumで使える手持ちの単語帳やリストを取り込む機能を使えば、購入済みの単語帳をそのまま日常の復習に持ち込むこともできます。iPhoneのロック画面・ホーム画面のウィジェットだけでも使い始められるので、Apple Watchを持っていなくても始められます。コンプリケーションはインライン・長方形・円形・コーナーの各形式に対応しているため、普段使っている文字盤のスタイルに合わせて表示位置を選べる点も、毎日無理なく続けるうえでの助けになります。
まとめ:級を選んだら、語彙は無理のない形で積み上げる
英検は8つの級で、中学初級程度から大学上級程度までを段階的にカバーしています。社会人であれば、初めては今の実力に近い級から、仕事での証明を目的とするなら2級や準1級を目安に選び、語彙は単語帳と日常の反復を組み合わせて積み上げていくと、無理なく学習を続けやすくなります。
Watch Your Languageは、iPhoneのロック画面・ホーム画面のウィジェットとApple Watchの文字盤に単語を表示し、覚えるまで繰り返し表示するアプリです。CEFRレベル別の語彙パックと、Premiumで使える手持ちの単語帳やリストを取り込む機能を組み合わせれば、選んだ級の対策をそのまま日常の復習につなげられます。