結論から言うと、復習の山が怖くて開けなくなったならWatch Your Language、デッキ作りが面倒ならQuizlet、単語だけでなく文法や会話も身につけたいならビジネス英語 スタディサプリENGLISH、続けるモチベーションが続かないならDuolingo、音声や動画で覚えたいならMemriseが候補です。「Anki 続かない」で検索すると使い方の解説記事は数多く見つかりますが、続かなくなった理由ごとに代替アプリを整理した記事は多くありません。そこで2026年9月にApp Store(日本)と各社の公式ページを確認し、理由別に候補をまとめました。どのアプリにも共通して言えるのは、Ankiのスケジューリングそのものが間違っていたわけではなく、その手前にある「デッキを作る」「毎日開く」という部分のどこかで止まってしまったケースが多いということです。
要点
- デッキ作りが面倒ならQuizlet、文法や会話ならスタディサプリENGLISH、モチベーションならDuolingo、音声や動画ならMemriseが候補です。
- 復習の山が怖くて開けないなら、画面に単語が自動で表示されるWatch Your Languageが候補です。
- 止まるのはAnkiの仕組みではなく、その手前の「デッキを作る」「毎日開く」部分であることが多いです。
復習の山が怖くて開けなくなった
AnkiMobileのApp Storeのページには¥4,000という価格とともに、パソコン版のAnkiと同じスケジューリングのアルゴリズムで、覚えた内容を忘れかけたころに出題する仕組みだと説明されています。理にかなった仕組みですが、裏を返すと数日開かないだけで「今日の分」と「それまでに溜まった分」が重なり、開くこと自体がますます億劫になります。
Watch Your Languageは、この「開く」という行為自体をなくします。App Storeのページによると無料でダウンロードでき、アプリ内購入があります。iPhoneのロック画面やホーム画面、Apple Watchの文字盤に単語を自動で表示し、覚えていない単語ほど繰り返し出てくる仕組みなので、溜まった復習をまとめて片付けるという作業がありません。単語はテーマ別のパックから選べるほか、Premiumでは自分の単語を手で入力したり、写真やスプレッドシートから取り込んだりすることもできます。何分間画面を見つめるかを決める必要もなく、普段どおりロック画面を見たりホーム画面に触れたりするだけで、忘れかけている単語が目に入ります。何日か見ていなかったとしても、溜まった分を後からまとめて片付ける必要がなく、次に画面を見たときにまた同じ仕組みで単語が表示されるだけです。
Watch Your Languageは、毎日の復習の枚数をこなす形ではなく、目に入る画面に単語を置く語彙学習アプリです。文法の説明や会話練習はありません。iPhoneのロック画面やホーム画面、Apple Watchの文字盤に単語を自動で表示し、覚えるまで繰り返すことに特化しています。
自分でデッキを作るのが面倒
Ankiのノートタイプやカードテンプレートは自由度が高い分、誰かが先にカードを設計しなければ復習も始まりません。Quizletのページでは、自分で単語カードを作成するか、先生や生徒が作成した単語カードを探して学習できると説明されています。間隔を開けた繰り返しの機能を備えた学習モードもあります。無料でダウンロードでき、Quizlet Plus(¥900、¥4,000などのプラン)で広告の非表示などのプレミアム機能が使えます。ほかの人の学習セットを探して使えば、デッキをゼロから設計する手間を省き、そのまま学習を始められます。細かなカード設計よりも、最初の一歩を軽くしたい人に向いた選択肢です。
単語だけでなく文法や会話も身につけたい
単語カードは、単語をそれ単体でテストする仕組みです。文法や表現の使い方、実際の会話まで含めて学びたいなら、Ankiは仕組みとして向いていません。ビジネス英語 スタディサプリENGLISHのページでは、日本人が間違えやすい表現を扱うネイティブ講師の2分解説や、発話の文字起こしによる発音のトレーニング、AIを相手にした英会話の練習が案内されています。プレミアムサービスは月額3,700円(税込)で、ビジネスの場面で使う英語に絞って練習できる点も、単語カードだけでは補えない部分です。単語の暗記だけを切り出したいのか、話す・書くところまで含めて練習したいのかで、そもそも探すべきアプリの種類が変わります。
続けるモチベーションが続かない
Ankiのキューは、開いても開かなくても淡々と待っているだけで、開く理由を与えてはくれません。Duolingoのページには、学習を毎日の習慣にすると報酬を獲得できる仕組みや、週替わりのランキングで世界各国の学習者とモチベーションを高め合える機能が案内されています。無料でダウンロードでき、Super Duolingo(ページに表示されている価格は¥9,900〜¥14,200)では広告なしのレッスンなどの特典が使えます。ゲームのような仕掛けが合わないと続かない人には、この動機付けの部分がAnkiにない要素です。逆に言えば、ランキングや報酬そのものが煩わしいと感じる人には向かない場合もあるため、静かに続けたい人はAnkiの方が合っていることもあります。
音声や動画で覚えたい
単語カードは基本的に文字だけのテストで、書いてあるものを読めるかどうかと、聞いて理解できるかどうかは必ずしも一致しません。Memriseのページには「ゲーム感覚のアプリにあるようなロボットの音声ではなく、リアルなネイティブの動画を使って学ぶ」と説明されています。無料でダウンロードでき、すべての学習機能を使うにはMemrise Proのサブスクリプションが必要です(月額プランは¥1,600と表示されています)。文字だけのカードでは聞き取れなかった発音やイントネーションを、動画で確認したい場合に向いています。単語の意味を思い出せるかどうかと、実際の会話の速さで聞き取れるかどうかは別の技能なので、両方を鍛えたいなら単語カードと動画教材を並行させる手もあります。
Ankiが優れている点
ここまでの代替アプリは、それぞれ一つの不満に応えるものであり、Anki全体を上回るわけではありません。Ankiは、忘れる直前に出す復習アルゴリズムで、苦手な内容に時間を使い、覚えている内容には時間をかけない仕組みです。公式サイトによると、パソコン版は無料で、主要なプラットフォームに対応しています。また、無料の同期サービスAnkiWebでカードを端末間で同期できます。ほかの人が公開した共有デッキを探して使えるうえ、カードのレイアウトや復習のタイミングまで変更でき、ノートとカードを自由に設計できる柔軟さも特長です。iPhone版のAnkiMobileは¥4,000で、一度購入すれば同じApple IDの複数の端末で使えます。自分だけの細かいカード形式にこだわりたい場合や、覚える内容を自分で細かく管理したい場合は、Ankiを使い続ける方が合っているはずです。
どれを選ぶか
| 続かなくなった理由 | 代替アプリ |
|---|---|
| 復習の山が怖くて開けない | Watch Your Language |
| デッキ作りが面倒 | Quizlet |
| 文法や会話も学びたい | ビジネス英語 スタディサプリENGLISH |
| モチベーションが続かない | Duolingo |
| 音声や動画で覚えたい | Memrise |
Ankiの仕組み自体が間違っているわけではなく、続かなくなった理由に合わせて手前の部分を変えるだけで、また続けられることがあります。社会人が英単語を覚える方法全般は社会人の英単語の覚え方で、隙間時間の使い方は隙間時間で英単語を覚える方法で紹介しています。