結論から言うと、無料で中国語の単語と文法、発音をまとめて学びたいなら「中国語 単語・文法・発音」、HSK対策までゲーム感覚で進めたいならHelloChinese、辞書や書き取り練習も欲しいならHanzii AI、そして机に向かう時間を増やさずに単語だけを日常に組み込みたいならWatch Your Languageが候補になります。「中国語 単語 アプリ」で検索すると多くのアプリが出てきますが、単語だけに特化したアプリと、文法や会話までカバーする総合アプリでは向いている人がまったく違います。そこでApp Store(日本)のページを2026年9月に確認し、実際に表示されている説明と価格だけをもとに比較しました。中国語の学習アプリは数多くありますが、ここでは単語学習という切り口から見たときの違いに絞って取り上げます。
要点
- 無料で単語・文法・発音をまとめて学ぶなら「中国語 単語・文法・発音」、HSK対策までならHelloChineseが候補です。
- 辞書や書き取りも欲しいならHanzii AI、単語だけを日常に組み込むならWatch Your Languageです。
- 比較した4本のうち、App Storeの「互換性」でApple Watch対応が確認できたのはWatch Your Languageだけでした。
比較の方法
それぞれのアプリのApp Store(日本)ページを2026年9月に確認し、説明文に書かれている機能と、実際に表示されている価格だけを比較の対象にしました。Apple Watchへの対応は、ページの「互換性」の欄にApple Watchが挙げられているかどうかで判断しました。ページに書かれていない機能は書かず、確認できなかった点はその旨を記しています。特にApple Watchへの対応は、ページの説明を読まないと分かりにくく、対応表記が一切ないアプリも少なくありません。
Watch Your Language — 中国語の単語が文字盤に自動で表示される
どんな人向けか: 中国語の単語を、机に向かう時間を新たに作らずに日常の中で繰り返し目にしたい人向けです。
できること: Watch Your Languageは、Apple Watchのコンプリケーションと、iPhoneのロック画面・ホーム画面のウィジェットに中国語の単語を自動で表示します。App StoreのページではwatchOS 10.0以降が必要と案内されています。単語はテーマとCEFRのレベルで分かれたパックから選べ、スマート・レペティションの仕組みで覚えるまで繰り返し表示されます。設定をオンにすると、単語の下に訳の代わりにピンイン(声調記号なし)が表示されます。
できないこと: 文法の説明やHSK対策の問題集はありません。単語を覚えるための道具であり、講座アプリではありません。文法や会話まで体系的に学びたい場合は、後述するような総合的な学習アプリと組み合わせて使うことになります。
中国語 単語・文法・発音 — 単語も文法も発音練習も無料で
どんな人向けか: 単語だけでなく文法や発音練習も、費用をかけずに一通り試したい人向けです。
できること: App Storeのページによると、単語、文法問題、会話フレーズ、リスニング、発音練習のすべての機能を無料で使えます。飲食、販売、宿泊、観光、交通などの接客向け会話フレーズも1,205収録されており、フレーズにはピンインに加えてカタカナの読みがついています。中国語の簡体字には日本語の漢字と形が近いものも多く、意味は推測しやすい一方で、読み方はまったく異なります。たとえば水(shuǐ)は字も意味も日本語と同じですが、読み方は「すい」とも「みず」とも違います。你好(nǐ hǎo、こんにちは)や谢谢(xièxie、ありがとう)のような基本の言葉も、ピンインで発音を確かめながら覚えることになるため、読みが添えられている点は日本語話者にとって助けになります。
できないこと: App Storeの「互換性」の欄に挙げられているのはiPhoneとiPadで、Apple Watchは含まれていません。アプリ内には広告が表示されます。
HelloChinese — HSK対策までゲーム感覚で
どんな人向けか: ゲーム感覚のレッスンで、ゼロからHSK4級までの内容を順番に進めたい人向けです。
できること: App Storeのページでは、ゲームのように進めるレッスンで、ゼロからHSK4級までの内容を学べると案内されています。ネイティブの発音を聞ける動画を2,000本以上収録し、音声認識は日本人の発音のクセに合わせて調整されているとされています。記憶曲線に基づいた復習機能も採用されています。
できないこと: 「互換性」の欄にApple Watchは含まれていません。無料で始められ、プレミアムプランは月額1,490円・3か月3,490円・年額8,990円と説明文に記載されています。
Hanzii AI — 辞書とHSK対策を一つに
どんな人向けか: 分からない単語をその場で調べる辞書と、漢字の書き取りやHSK対策をひとつのアプリで済ませたい人向けです。
できること: App Storeのページによると、AIによる中国語と日本語の翻訳、筆順アニメーションとAIによる書き取り練習、AIによる発音採点、HSK1〜9級の対策がひとつのアプリにまとまっています。検索は漢字、ピンイン、音声、手書き、画像から行えます。HSK1〜9級のフラッシュカードとクイズ、自分専用の単語帳、ホーム画面のウィジェットも用意されており、辞書を中心に単語の復習まで一通りそろっています。
できないこと: 「互換性」の欄にApple Watchは含まれていません。無料で始められ、説明文には3か月3,590円・1年4,990円・永久7,300円のプランが記載されています。
比較表
| アプリ | Apple Watch対応 | 価格(App Store表示) | 中心となる機能 |
|---|---|---|---|
| Watch Your Language | コンプリケーション対応(watchOS 10.0以降) | 無料・アプリ内購入 | 単語が自動表示、ピンイン表示も可 |
| 中国語 単語・文法・発音 | 記載なし | 無料(広告あり) | 単語・文法・会話・発音練習 |
| HelloChinese | 記載なし | 無料・アプリ内購入(月額1,490円など) | HSK4級までのゲーム感覚レッスン |
| Hanzii AI | 記載なし | 無料・アプリ内購入(3か月3,590円など) | 辞書・翻訳・HSK1〜9対策 |
Watch Your Languageは、中国語の単語をテーマとCEFRレベル別のパックで提供し、Apple Watchの文字盤とiPhoneのウィジェットに自動で表示します。訳の代わりにピンインを表示する設定もあり、スマート・レペティションが覚えるまで単語を繰り返し見せるため、文法や会話の練習を別のアプリで進めながら、単語だけをこの仕組みに任せることができます。
どれを選ぶか
費用をかけずに単語・文法・発音を一通り試したいなら「中国語 単語・文法・発音」、HSK対策までゲーム感覚で進めたいならHelloChinese、辞書や書き取り練習も欲しいならHanzii AIが候補になります。アプリを開く手間を減らし、覚えた単語を日常の中で繰り返し目にしたいなら、Watch Your Languageの仕組みが向いています。HSK受験など明確な目標がある場合は、単語アプリだけで完結させず、対策問題が用意されているアプリを軸にするほうが近道です。Apple Watchでの語学学習全般は「Apple Watchを英語表示にする方法と学習法」で、文字盤の選び方は「Apple Watchのおすすめ文字盤と選び方」で紹介しています。Watch Your Languageについては公式サイトでも詳しく案内しています。読み方に自信が持てるまでは、訳の代わりにピンインを表示する設定にしておくのも一つの方法です。